2013年1月15日火曜日

January 9th (Wednesday) the wood workers

 
1月からsenior centreの地下にあるwood carpentry club(木工細工)に復帰した
 
親方。冬は庭仕事が出来ないので、暖かい室内で機械を操作しながら自分の
 
好きなもの作りたい。できれば、木工の技術も身につけたい、と願っている親方
 
はかつて、庭師の道に進む直前まで大工の勉強もしていたそう。今まであまり
 
木工の技術を活かす機会はなかったが、senior centreに行ってから見事に
 
返り咲いた。
               ↑親方が廃材をリサイクルして作ったスクリーン。
 

 
じつに興味深いsenior centreの木工クラブ。設備も材料のほとんどが個人や団体か
 
らの寄付で運営されているそうで、木工クラブのメンバー全員(経験豊かなおじいち
 
ゃま)もボランティアでsenior centreの修繕を手伝ったり、バザーで売る作品を製作し
 
たり、時にはビギナーの指導をしたりと、centreの収益を潤している。centreからの視
 
点でみたら設備も労力も莫大な投資なしで、自発的に集まってくるこの不思議な出
 
会いで作られた環境は、なんて運がいいんだと思います。 きっと単なる偶然ではな
 
く、そういう風なかたちになるまでたくさんの人の協力や努力もあったにちがいないで
 
しょう。話はそれますが、物も人の経験も一度役目を終えてからも廻りめぐって新た
 
にその役目をスタートできる場所が見つけられるのだと、しみじみ思います。
 
 
 
親方とgirlが今、木工を教えてもらっているメンバーの中にアールという80代のおじち
 
ゃまがいる。彼は20歳のときにどういう状況かわからないが、電動のこぎりで木材を
 
切っていた時に左手の人差し指から小指までを誤って切断してしまった。「その頃は
 
妻も私もまだ若くて、これから将来があるときだったのに、とても悲しかった」と振り返
 
るアール。その後、彼は電力関係の研究所の仕事に就き、定年まで働いた(木工と
 
はまったく関係のない内容だったそう)。現在は20歳から連れ添った奥様と8人の孫
 
とひ孫までいる大家族の大きな柱だ。
 
アールがどういうきっかけでsenior centreの木工クラブに参加したのか聞かなかった
 
が、彼はいつも周りのメンバーを気にかけながらも冗談を言って、会話を気持ちよく
 
盛り上げ、木工クラブにとって重要な存在感をもっている。彼の言葉はいつも印象的
 
だ。とくに私達がはじめて機械を使うときは、絶対に機械を操作させない、まず隣で
 
見せる、何を注意するべきか本当にわかるまでアールが何度も私たちに代わって、
 
機械を操作して見せてくれる。「機械を使うのは簡単だ。でも危険だということを忘れ
 
ないでほしい」。と左手を見せながら話すその言葉は、彼が今まで乗り越えてきた
 
苦悩や痛みを感じさせてくれる。そんなアールの言葉や行動からは同じような悲しみ
 
を二度と他の人にも起こらないように必死に守ろうとしていることが伝わってくる。
 
彼にしかできないとても意味のある役割だと思います。
 
               ↑ 木工クラブの皆さんが作った作品たち。
 
私もここまでの勇気をだせるかわかりませんが、自分が今までの経験の中で見つけ
 
てきたものを、自分にしかできない役割として誰かの支えになれたらいいなと思いま
 
す。今の親方とgirlのでこぼこ道のカナダ生活も悩みや不安もきっといい経験です。
 
 
最後に今のアールの現実的な役割と悩みは、ここ数週間、私たちの木工作業に付き
 
っきりだったため、娘達と孫達に頼まれた木製のプランター作りがまったく進めてい
 
ないこと(maybe ... or probably)。本当に申し訳ないですが、アールがいてくれたこと
 
に感謝です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年1月5日土曜日

January 3rd (thursday) The world is beautiful




January 3rd 最高気温6℃。

薄着で外を歩くCanadianを見てびっくりしたが、温度計を見てさらにびっくり。

今週のEdmontonの空はとても機嫌が良く、暖かい日がつづいています。

こうして穏やかな気持ちで青空を見ていると、私たち生き物は太陽の光にたくさん

支えられているのだなと1人しみじみ感じます。

つい数日前の年末にメトロシアターで今日みたいにしみじみするような映画

「SAMSARA(サンサラ)」を見てきました。去年のアースデーに私たちがメトロ

シアターで見た「Baraka(バラカ)」という映画の第2作目。

今回も監督の力量と個性が十分に表現されていた「SAMSARA」は、一切のtalkや

解説がなく、力強い音楽と映像で世界中の風景を私たちに紹介している。girlの主観

だけでこの映画の雰囲気を表現するなら、宇宙人が地球に観光に訪れて人間の

住む社会を観察しているような視点に見えました。(実際、宇宙人の存在は出てきま

せんでしたが)。とくに世界中の日常でおきている絶えることのない矛盾。

作っては壊し、手に入れては捨てて、守っては傷つける。

自分の今の生活にも当てはまるものも出ていて、何となく虚しくなっていまいました

が、この映画の中の宇宙人の視点のように離れたところから見ると、本当に私達

の住む社会は終わりのないサーキットでぐるぐる回っているように見えます。

もしかしたら、その映画の中にはいつかこのサーキットに新しい出口が出来るのを

待っているのかもしれません。

 
話は変わりますが、girlに暴言をぶつけた女性のその後の話を聞く機会がありま
 
した。(しつこいようですみません)。
 
彼女とじっくり向き合った彼女の上司のシェリーは、彼女が過去にアフガニスタン
 
周辺で生まれ育ったときの話を聞いた。彼女は裕福の家の生まれだったが、外を
 
見れば、「不平等」の現実ばかりで、学校に行けない子供、低賃金で働く大人、
 
暴力を受ける女性たち。彼女の両親も召使に対して、暴言や乱暴な扱いをしていた
 
そうで、そんな中で生まれたときからその現実を見てきた彼女が、疑問をもつのは
 
難しいことだし、人としての常識を育むには、あまりにも環境に問題がありすぎる。
 
実際、彼女のように過酷な環境で育った方達が祖国を追われて、難民としてカナダ
 
に移民している方たちがたくさんいる。
 
彼女自身が理由なく暴言を言ったことを理解するのが難しいのは、きっとこの彼女の
 
育った背景から来ていると思うし、今もこの先も続く可能性がないとは言えない。
 
この話を聞いた後、彼女1人の犯した行為を責めるよりも、もっと深い世界の問題に
 
目を開かせてくれた気がしました。
 
 この世界の問題に新しい解決の糸口をつくるのは、一人ひとりが大切にされる
 
環境だと思います。
 
 今回も話が長くなりましたが、私の今年の目標は、マラソンと怒らないことを努力し
 
ていこうと思います。 今年もよろしくおねがいします。

 

2013年1月1日火曜日

December 29th (Saturday) My great teacthers part3


あけましておめでとうございます。

2012年はカナダ生活を延長して、最初の頃は仕事を続けることに不安はありまし

たが、新しい人達との出会いがあり、またたくさんの方達(遠くからも近くからも)励ま

して頂いたお陰で、1歩成長できたような自信をもつことができました。今はカナダに

少しでも長く住めたことに感謝しています。

親方は、Arborist(木のspecialist)の仕事への興味や意欲がさらに高まり、1月に

Arboristの国際資格の取得を目指して、勉強の日々です。Englishのテキストブック

を使っての独学は、ときどきプチンと思考が切れそうですが、それでも我慢強く続け

ています。

2012年最後の話題は、親方とgirlにとってお世話になった方達の中からキャサリンと

いう女性と私たちの1年間の物語を書きたいと思います。(長いです)。

キャサリンと出会ったのは、私たちがいつもボランティアをしているsenior centreに

あるsewing(裁縫)クラブに彼女とgirlが所属していたのがきっかけだ。60代半ばの

彼女はメンバーの中でgirlの次に若い。(最高年齢は93歳のおばあさん)。



キャサリンは第一印象のときから、優しくて、メンバーの中でとくに気さくに話しかけ

て来てくれた。1年前のクリスマスに、キャサリンが結婚した当初に夫の仕事の都合

でフランスに3年間住んでいたときの話をしてくれた。カナダ生まれのキャサリンは

フランス語はまったくしゃべれなかったが、小学校へボランティアとして手伝ったり、フ

ランス語の授業を受けにいったりと地域に参加していたそうだ。そして今から40年前

のフランスには家庭用の電話が当たり前のようになかったし、冷蔵庫もなかったそ

う。なので、彼女の1番のフランス語の練習場所は、食料品店でお買い物をするとき

だったと笑いながら、買い物の失敗談などを話してくれた。

「言葉が通じないことの不便さはよくわかる」とキャサリンは自身の体験談からgirlと

親方の海外生活の苦労を無意識に察してくれているようだった。

2012年1月

girlは思い切って彼女に以前から編んでみたかった毛糸の靴下を教えてほしいと

尋ねたらところ、彼女は快く了解してくれた。彼女が私用に書き直した手書きの

インストラクションは、シンプルで解りやすく、また彼女の説明のペースもgirlに

合っていて、とても楽しかった。月日は流れ3月が来て、念願の靴下を完成させる

ことができた。キャサリンも教えるのは初めてだったそうで、2人で作った靴下を見

て、とても喜んでくれた。その後、sewing club は初夏から初秋までの短い夏休みに

入り、キャサリンから何度か手紙で慌しく毎日を過ごしているという挨拶が届いた。



2012年9月

夏が終わり、sewing clubが再始動。キャサリンを含め、メンバーとの再会を喜んだ。

今度はキャサリンからgirlにクラフトのnew projectを提案してきた。クリスマスツリー

用のオーナンメント。見本を見て、girlはすぐに挑戦してみたくなった。しかしその時、

キャサリンは夏が終わって、家の事やボランティア活動に少し疲れていた。彼女から

「うちの息子は~が好き」と発達障害を持っている息子の話が自然とよく聞かれるよ

うになった。



2012年12月

キャサリンとのクラフトprojectは続く。途中、girlが暴言事件によりすっかりダウンした

が、メンバーのおばちゃまとキャサリンの励ましにより、立ち直ることができた。とくに

"いじめ"という出来事に敏感なキャサリンはgirlの話をじっくり聞いてくれた。彼女自

身も本来の性格は控えめで他人より自分のペースを大事にしていたが、いじめを経

験してから「自分を守るために変わらなければ」と決意したそう。


2年目のクリスマスの日、キャサリンと彼女の夫と息子と食事をしながら、彼らのこれ

までの生き方をたくさん知ることができた。キャサリンは相変わらず、いつものように

笑顔で冗談が絶えない。「フランスにいた頃は、2人の子供を世話しながらも、ずっと

孤独を感じていた。言葉がわからなかったから、自分の不安をしゃべれる人がほし

かった。(なんてたって電話がなかったし)。でもその孤独が自分の視野を広げてくれ

た。外面だけではなく、内面も見るようになった。そしてカナダにも、慣れない環境で

孤独や不安を感じている人たちの力になりたいと思った」と語る。


そして彼女の1番のgiftは「(発達障害を持って生まれた)息子。彼が私たちに忍耐や

家族で助け合うことの意味を教えてくれた。息子が私に何にでも立ち向う力をくれ

る」。キャサリンの家には、これまで彼女の作ったクラフト、友人からの贈り物、息子

のおもちゃや彼が描いた絵が飾ってあり、温かい雰囲気に包まれていた。1年を通し

て、キャサリンと一緒に作品を作れたことや、たくさんのことを学べたことに本当に感

謝です。私も自分がカナダで体験したことをいつか何かの形で役に立てたらいいな。


いつも私たちを見守ってくれている皆さん、今年もありがとうございました。

2013年も明るく歩いていきましょう。                ごもく親方&girl





2012年12月22日土曜日

December 13th(Thursday) Happy Christmas.



Edmontonもクリスマスが近づくにつれて、ライトの数が増えてきている。

街中の、住宅地のいたるところで競い合うかのようにライト達が輝いている。

家には、去年偶然の出会いによって戴いたクリスマスツリーはありますが、ライトが

ないので、静かなものです。外に積もる、きめの細かいさらさらの雪が光に反射して

瞬いているのを見ていると、時間が止まったかのように静かな気持ちになります。

あの家を見つけるまでは…

先日、友人のキャサリンに「最高のクリスマスプレゼントをあげる」と言われ、何が

何だか訳のわからないまま連れて行ってもらった家がある。それを見た瞬間、私は

本当に息が止まった。隣でキャサリンが驚いた私を見て、更に喜んでいる。その夜、

私は親方を無理やり引っ張り出して、「最高のプレゼントだ」と言ってあの家に連れて

行った。寒さでややうんざりしていた親方が道路を渡った瞬間、強烈な輝きを発して

目に入り込んできたあの家に絶句した。


住宅地の中で一軒だけ異様に光っている。



さらに近づいて見てみる。


裏庭にも無数のライツ。気合がちがう。


まるでラスベガスか。

私たちが写真を撮っている間も、車を止めて、窓から写真をとっている若者にも

出会った。クリスマスのためにここまでやったなんて、びっくりとしか言えない。



たくさんの人達が興味がてらにあの家に集まってくるのが、家の主人の狙い

なのでしょうか。

隣のジョーとジョンの家を訪ねると、彼らはアフリカに支援金を送るキャンペーン

に協力する話で盛り上がっていた。「クリスマスは、一年で1番、気前が良くなって

もいい。私達の年代はもう、プレゼントを買うことはゴミを増やすだけ。だから、世界

の貧しさで苦しんでいる人たちにお金をあげることのほうが(ジョーとジョンにとって)

よっぽどいい」と話す。これからクリスマスに遊びに来る孫達も巻き込んで、募金を行

うことの意味を伝えていくそうだ。

こんなふうに考えられることができるのもきっと人生の中でいろいろな形のクリスマス

を送ってきたからなのか。そう思うと、クリスマスは他の誰かと喜びや優しさをshare

することをはじめる良いきっかけなのかもしれない。



いろいろな人の体験話を聞くことは、いつも私に「何かはじめてみよう」という勇気を

もらっている気がします。


Merry Christmas!

2012年11月28日水曜日

November 26th( Monday ) the letter


毎日氷点下のEdmonton。でも青空が見えるととても気持ちがいいです。

雪が降ると家に閉じこもりがちになりそうですが、私たちは家と近所の家々の雪かき

とシニアセンターのボランティア活動で家から出がちの生活です。

そして最近、2人とも体調を崩してしまいました。親方は食あたり、そしてgirlは

ストレス性の体調不良。家で休んで、しばらくしてまた外に出ての繰り返しをしていた

らついにダウンしてしまいました。


ストレスの原因は、11月に入ってからたて続きに心無い言葉を何の理由もなしに

他人から突きつけられたこと。とくにある程度の社会的な立場のある女性2人が

私girlに何の前置きもなく、私の人権を否定するような言葉を他の皆さんの前で

言ってきたので、びっくりでした。そして周りも当然びっくり。

周りが間に入って理由を聞こうとしても言った本人は「言っていない」の一点張りで、

もう道徳や正論でも話ができない。そして私にはなんの理由も見つからないので、

結果的にいったら、彼らの欲求不満と被害妄想の対象になっていたような感じです。

周りの皆さんも動揺や私への同情が積もり、謝らない本人の代わりに謝ってくれ

ましたが、何で私が攻撃の対象になったのかわからず腑に落ちない状態が続いた

結果、心身とも体調を崩してしまいました。

正直、理由なしに人から非難されるのは、本当につらいです。とくに暴言は避けよう

がないので、ひどく心に突き刺さります。できるなら人としてこんなことを誰もしてほし

くないです。


そしてこんな悲しいときは、日本の味が恋しくなります。寿司とか焼肉とかじゃなくて、

煮物とかきんぴらごぼうや豆を甘く煮た母親の手料理が食べたいです。母の料理は

安心して食べられるというか、胃の中から元気が湧き上がってくるような感じです。

そう思いながら、弱よわしく、乾燥ごぼうとしいたけをお湯でもどして、鶏肉と一緒に

ダシと煮込み、girlなりの日本の味を作っていると、ピンポーンとドアのベルが鳴っ

た。親方がドアを開けると、なんと富山の母からの小包が送られてきました。

母が送ってくるものは相変わらずいつも絶妙なタイミングです。


 
中身を開けると、手作りの干し柿と富山の写真の切り抜き(新聞記事の)が入って

いました。そしてびっくりしたのは、厄除けのお札も入っていたこと。

なんと私は知らないうちに前厄を迎えていたそうで、母親が代わりに神社で私の

厄払いに行ってきて、お札をもらってきたそう。

親方も私もそれを聞いた瞬間、頭が急にスッキリしたというか、この立て続けに起こ

った暴言事件に巻き込まれた原因がちょっと納得できた感じでした。


それにしても単純に厄年だけが原因とも言えず、今回の暴言事件を通して、人として

絶対にしてはいけないこと、感情に任せて人の心を軽く考えてはいけないことを

改めて学ばせてもらいました。そして必死になって守ってくれた親方と周りの皆さん

の優しさと暖かさに深い感謝です。そしてこんな事実を知らない母にも不思議な

タイミングで励まされました。



少し元気になったgirlのこれからの仕事は、storytellerになって、まわり中に彼らの

やった愚かさを暴露させていただきます。それは冗談として、人に心の痛みを伝えて

いくことはこれから暴言や暴力をなくす一助になればいいなと思います。





最後に、つい数週間前に親方とメトロシアターで無料の上映会があったので、参加

してきました。タイトルは「happy」。世界中の国々の人たちの生活をドキュメンタリー

で紹介して「幸せとは何か」と考えさせてくれる面白い映画でした。もちろん、Japanも

入っていましたよ。



今年もあと少しですが、来年もこれからも Peace on Earth!!









2012年11月13日火曜日

November 4th (Sunday) my best movie

Edmontonはすっかり冬になりました。

今年は序盤から雪が多く、一日に3回、家の周りの除雪をしています。ここでは、

家の前の歩道の除雪は義務になっていることや少しの雪でも翌朝には氷になって

とても危ないので、こまめに掃除しています。といっても、ご近所さんのジョーや

レニーーとタッグを組んで、お互いに気がついたときにやっているので、いろいろと助

けてもらって感謝しています。

話はかわり、メトロシアターで映画を見てきました。世界中の名作を紹介している

この小さな映画館はgirlが昔好きだった富山松竹の映画館を思い出させてくれ

ます。



今回見てきた「Beasts of the Southen wild」という映画はgirlにとってとても感動的

な名作でした。なので、ストーリーの内容について少し紹介したいと思います。

舞台はどこの国かわかりませんが、大自然に囲まれた森の中で生き物たちの

生と死が間近に感じさせられる場所。主人公はハッシュパピーという名前の5歳くら

いの女の子で今より幼い頃に母親と生き別れてから父親と同じコミュニティーに暮ら

す大人たちの中で育つ。不思議なことに彼女には子供に見られるような感情の抑揚

がない。家が一夜の大雨で崩壊しそうになっても泣かないし、これから食べるものが

ないという不安に直面してもただ冷静に大人たちを見ている。病魔に冒されて余命

わずかな父親がそんなハッシュパピーに生きること、surviveしていくことを不器用

ながら伝えていくが、当のハッシュパピーは自分の命にはあまり関心がないくらい

反応が乏しい。まるで生き別れた母親の面影と空想の中で生きているかのように

現実で起きていることに対して恐怖や動揺をあまり見せない。クライマックスでは、

大切な人の死に直面してハッシュパピーが映画の中ではじめて感情を見せた。

その瞬間、girlは涙してしまいました。

やや空想的な映像もありましたが、ハッシュパピーのような子供たちがたくましく、

生と死に向き合って生活している場所が世界に必ずあると思います。そんな力強い

印象を与えてくれたこの映画に出会えたことに感謝です。私たちもこれから厳しい

寒さを向かえるこの環境でsurviveしていくことを習わなきゃです。



2012年11月5日月曜日

October 31st (Wednesday) Halloween experience



10月31日はハロウィンの日。私たちのご近所を見渡せば、入り口にカボチャや

ゴーストの飾りつけが大なり小なりと見られ、欠かせない年間行事のひとつと

して意識されているのを感じます。

去年は私たちがボランティアをしているシニアセンターでハロウィンパーティと

いうのがあり、シニア達がそれぞれのcreativeなコスチュームで参加していたのに

は、日本とは違う新鮮さがあり驚きました。子供も大人も仮装することで、エネルギー

が湧き上がるというか、心を明るくさせてくれます。

そして、ハロウィンのハイライトといえば、子供達が家を回って、treat(お菓子)を

もらうこと。今年は初めて子供達にお菓子をあげようと準備をしていた親方とgirl。

しかし、訪問してきた子供をどう接待していいのかわからず、友人のキャサリンに

聞いてみた。キャサリンは、私たちと同じようにシニアセンターでボランティアをして

おり、年齢は私たちの母親と同じくらいの世代だ。彼女がくれたアドバイスは、

子供達はきっと何かに変装してくるから、「あなたはだぁれ(who are you?)」と聞いて

みたり、コスチュームについて質問したらいい。

子供達が来るのは夕食時なので、電気をつけて家の前を明るくしておく。そして変装

した子供達は視界がいつもより狭くなるので、家の前に危険になるものは置かない

ようにする。

参考になるアドバイスをくれたキャサリンに感謝です。そんな彼女の住むエリアには

子供が100人近く住んでいるそうで、小さな一口チョコをみんなに渡す予定だそう。

けど、キャサリンは「ハロウィンは年々、産業化されてきて寂しい。私たちの子供の

時代は、物もあまりなかったが、その代わりに近所の大人たちが手作りの焼き菓子

を作ってくれたり、温かみがあった」と振り返る。しかし、手作りの習慣は無くなりつつ

もあるも、「ハロウィンの文化は今も自分達とneighbour(ご近所)との繋がりを保つ

いい機会だ」と話すキャサリン。



さてさて、家に帰りそわそわしながら子供達の訪問をひたすら待つ。残念なことに

この夜も粉雪が降っていた。こんな悪天候な中、来てくれるのかと親方がカーテンの

隙間から外を何回もチェックしにいったりと落ち着かない。何だか子供達以上に

私たちがエキサイトしている気がする。そして7時を回ったころ、親方が「来たー!!」と

大きな声で叫び上がる。



外を見ると、確かに暗闇の中、仮装した小さな集団が歩いている。お向かいの家を

訪問して、次はいよいよ我が家に来るのかと、鼓動が激しくなりながら見ていたら、

あっけなくスルーされた。親方はガクッとしながら、椅子に座ってうなだれる。

あきらめて夕食の支度をするgirl。そして数分後、ピンポーンとチャイムがなり、

親方は飛び上がって準備していたお菓子を慌てて探す。

ばたばたしながら、ドアを開けるとそこには、小さな小さな子供達5人が玄関の前に

立っていた。子供達はまだ保育園くらいの年代なのか、後ろには保護者たちも一緒

だったが、子供達は寒さと疲れからか顔にはびっくりするほど表情はなく、ただお菓

子を入れる袋を私たちに差し出している。こんな寒さじゃあまり引き止めるのも申し

訳なく感じた私たちは彼らに「Thank you for coming」と言ってお菓子を渡す。



子供達の中には私の描いた絵を見て笑顔を見せてくれた子もいてよかった。

その後は何人か元気な子供達もやって来て(親同伴で)、準備していたお菓子も売り

切れました。

なんだか嵐が通り過ぎたような慌しい時間でした。そんなはじめてのハロウィンを体

験した感想は、とりあえずほっとしました。私たちも慣れるまで時間はかかりそうです

が、いい体験ができたことに感謝です。