2013年1月1日火曜日

December 29th (Saturday) My great teacthers part3


あけましておめでとうございます。

2012年はカナダ生活を延長して、最初の頃は仕事を続けることに不安はありまし

たが、新しい人達との出会いがあり、またたくさんの方達(遠くからも近くからも)励ま

して頂いたお陰で、1歩成長できたような自信をもつことができました。今はカナダに

少しでも長く住めたことに感謝しています。

親方は、Arborist(木のspecialist)の仕事への興味や意欲がさらに高まり、1月に

Arboristの国際資格の取得を目指して、勉強の日々です。Englishのテキストブック

を使っての独学は、ときどきプチンと思考が切れそうですが、それでも我慢強く続け

ています。

2012年最後の話題は、親方とgirlにとってお世話になった方達の中からキャサリンと

いう女性と私たちの1年間の物語を書きたいと思います。(長いです)。

キャサリンと出会ったのは、私たちがいつもボランティアをしているsenior centreに

あるsewing(裁縫)クラブに彼女とgirlが所属していたのがきっかけだ。60代半ばの

彼女はメンバーの中でgirlの次に若い。(最高年齢は93歳のおばあさん)。



キャサリンは第一印象のときから、優しくて、メンバーの中でとくに気さくに話しかけ

て来てくれた。1年前のクリスマスに、キャサリンが結婚した当初に夫の仕事の都合

でフランスに3年間住んでいたときの話をしてくれた。カナダ生まれのキャサリンは

フランス語はまったくしゃべれなかったが、小学校へボランティアとして手伝ったり、フ

ランス語の授業を受けにいったりと地域に参加していたそうだ。そして今から40年前

のフランスには家庭用の電話が当たり前のようになかったし、冷蔵庫もなかったそ

う。なので、彼女の1番のフランス語の練習場所は、食料品店でお買い物をするとき

だったと笑いながら、買い物の失敗談などを話してくれた。

「言葉が通じないことの不便さはよくわかる」とキャサリンは自身の体験談からgirlと

親方の海外生活の苦労を無意識に察してくれているようだった。

2012年1月

girlは思い切って彼女に以前から編んでみたかった毛糸の靴下を教えてほしいと

尋ねたらところ、彼女は快く了解してくれた。彼女が私用に書き直した手書きの

インストラクションは、シンプルで解りやすく、また彼女の説明のペースもgirlに

合っていて、とても楽しかった。月日は流れ3月が来て、念願の靴下を完成させる

ことができた。キャサリンも教えるのは初めてだったそうで、2人で作った靴下を見

て、とても喜んでくれた。その後、sewing club は初夏から初秋までの短い夏休みに

入り、キャサリンから何度か手紙で慌しく毎日を過ごしているという挨拶が届いた。



2012年9月

夏が終わり、sewing clubが再始動。キャサリンを含め、メンバーとの再会を喜んだ。

今度はキャサリンからgirlにクラフトのnew projectを提案してきた。クリスマスツリー

用のオーナンメント。見本を見て、girlはすぐに挑戦してみたくなった。しかしその時、

キャサリンは夏が終わって、家の事やボランティア活動に少し疲れていた。彼女から

「うちの息子は~が好き」と発達障害を持っている息子の話が自然とよく聞かれるよ

うになった。



2012年12月

キャサリンとのクラフトprojectは続く。途中、girlが暴言事件によりすっかりダウンした

が、メンバーのおばちゃまとキャサリンの励ましにより、立ち直ることができた。とくに

"いじめ"という出来事に敏感なキャサリンはgirlの話をじっくり聞いてくれた。彼女自

身も本来の性格は控えめで他人より自分のペースを大事にしていたが、いじめを経

験してから「自分を守るために変わらなければ」と決意したそう。


2年目のクリスマスの日、キャサリンと彼女の夫と息子と食事をしながら、彼らのこれ

までの生き方をたくさん知ることができた。キャサリンは相変わらず、いつものように

笑顔で冗談が絶えない。「フランスにいた頃は、2人の子供を世話しながらも、ずっと

孤独を感じていた。言葉がわからなかったから、自分の不安をしゃべれる人がほし

かった。(なんてたって電話がなかったし)。でもその孤独が自分の視野を広げてくれ

た。外面だけではなく、内面も見るようになった。そしてカナダにも、慣れない環境で

孤独や不安を感じている人たちの力になりたいと思った」と語る。


そして彼女の1番のgiftは「(発達障害を持って生まれた)息子。彼が私たちに忍耐や

家族で助け合うことの意味を教えてくれた。息子が私に何にでも立ち向う力をくれ

る」。キャサリンの家には、これまで彼女の作ったクラフト、友人からの贈り物、息子

のおもちゃや彼が描いた絵が飾ってあり、温かい雰囲気に包まれていた。1年を通し

て、キャサリンと一緒に作品を作れたことや、たくさんのことを学べたことに本当に感

謝です。私も自分がカナダで体験したことをいつか何かの形で役に立てたらいいな。


いつも私たちを見守ってくれている皆さん、今年もありがとうございました。

2013年も明るく歩いていきましょう。                ごもく親方&girl





3 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  2. 人生を楽しくするのは、一握りの勇気かも。 
    "Opening Doors", http://youtu.be/4uPLzI6DNJ0

    (さっきの投稿は、リンク埋め込みを忘れましたので削除しました。)

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  3. まさにそのとうりですね!いい動画ありがとうございます。

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