2013年3月10日日曜日

My new help!


3月に入り、日照時間が少しずつ伸びてきて心がほっとします。

ようやく長い冬が終わる!

けれど、最近すこし心配なことが…。

ここ数週間にかけて朝に頭痛と吐き気がしてベッドから起きるのがつらい。

morning sick?! 

のような響きですが、実は別の理由でSeasonal affective disorder(SAD)の

可能性のほうが大きいです。日本語で「季節性情動障害」。この障害の特徴は、

季節の変化(主な要因は太陽の光の量)に左右されて、気分が落ち込みやすくなっ

たり、体調を崩しやすくなる傾向があるそう。

太陽の光を浴びると気持ちが明るくなるというのがありますが、太陽の光は、

情動に作用する脳内の神経伝達物質の働きに必要なビタミンや栄養素を作る大き

な力がある。これらのビタミンや栄養素が不足すると、不安を抑える神経伝達物質

(セロトニン)の量が減少し、些細なことに対しても情動のコントロールができず、

落ち込んだり、イライラしやすくなったりする。


まとめると、これらはすべて目には見えないが、太陽の光の量の減少とともに脳の

中の栄養が不足するためにおこる脳の機能障害ということ。

そしてEdmontonも含めてカナダ北部では、このseasonal affective disorderが日常の

ように本当に多いそう。確かに冬の日照時間は短い。冬至の前後では朝9時に夜が

あけて、夕方4時にはもう真っ暗になる。そして寒い。なんだか住むのが大変そうで

すが、girlがこの障害の傾向がでてきてからたくさんの人たちにその対処法を教えて

もらうことができた。



周りに相談し始めてから、友人のキャサリンやシニアセンターでボランティアをしてい

る人達の多くがこの症状を体験したことがあると知った。そして皆が日照時間が少な

いせいで起こる脳の障害だとその原因を理解していた。対処方法には、不足しがち

な栄養素をサプリメント(マルチビタミン、オメガ-3など)から取る、紫外線と同様の効

果のあるライトを照射する、体を動かして気分転換する、余裕があれば暖かい場所

へ旅行に出かけるなど。

 しかし中には、これだけ一般的な障害であるにも関わらず人には言えない場合も

ある。親方が相談したCanadianの男性は、20歳のときにはじめてこの障害が現れ、

それからずっと冬になると気分が落ち込み、人に会うのが辛くなるそう。原因を知っ

てから、サプリメントと運動を中心に積極的に症状を回避してきたが、はじめのころ

は周りに自分の状況を伝えることに抵抗があったそう。「この障害を持っているという

だけで、自分が弱い人間と思われるのがこわい」。けれど、周りにも同じ症状で悩ん

でいるという人達を知ったことで、自分は一人ではない。むしろ誰かと気持ちをshare

することで、この症状と付き合っていく意欲をもらえると話す。彼が表現したように

一般的な障害であるが、表面には見えないため、助けを求めることが簡単ではない

し、もしかすると私達の周りの一人ひとりの背景にも同じ悩みや原因があるのではな

いかと感じた。

girlが話を聞いたCanadian女性の1人は、この季節限定のうつ症状の時期は、心が

繊細になるので、文章を書いたり、絵を描いたりとcreativity(創造力)がさらに研ぎ澄

まされ、作品作りにのめり込めるという前向きな感想もあった。

「なるほど!」と思わず膝を叩いて、girlもさっそくサプリメントを買って飲み始めまし

た。オメガ-3入りの「wild salmon fish oil」は気分の安静の他、血流の改善、肌のトラ

ブルにも効くそう。



さて、親方にはseasonal affective disorderの症状がないのですが、どうして影響を

受けていないのかと聞いたところ、

「鮭の缶詰」。

girlはちょっと苦手で食べるのをやめてしまったが、親方は1年の半分以上の朝食

と昼食に鮭の缶詰を喜んで食べていた。まるでカナダ北部のイヌイットの皆さんが鮭

やアザラシなどの魚肉を積極的に食べているように、親方は知らないうちにオメガ-3

を缶詰から補っていた。それだけではないですが、Arboristの試験やindoor-climbing

といった新しい目標を持ったことが気持ちを支えていたのかもしれません。


今回、たくさんの方達にseasonal affective disorderについて話を聞けて本当に

感謝です。すこしずつですが、girlも気持ちが落ち着いてきました。春が来るまで

あと少し! fish oilのhelpを借りてカナダの冬を乗り切っていこうと思います。











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