2011年10月19日水曜日

September 26th(Monday) My new business part1 アルマとの出会い

最近、ごもくgirlは、ごもく組のgardeningの他に新しい仕事をはじめました。

それは、家政婦(house keeping)。

そもそものきっかけは、2週間ほど前に家でのんびりとお茶をのんでいたら一本の電話がかか

ってきた。




電話の相手はアルマという女性で、私たちのことを古本屋さんに貼ってあった広告をみて知っ

たそう。手書き広告もなかなかやるもんです。




アルマは私に家の仕事を手伝ってほしいといい、とりあえずアルマの家に私一人で行くこ

とに。白人のカナダ人を想像していたが、出会ってみると、大きなくりくりの目と黒髪が

健康的なメキシコ人。そして庭にはサボテンがお出迎えしてくれた。


自己紹介が終わるとすぐに家の中に案内され、bathroomのcleaningと部屋のvacuuming

(掃除機かけ)を頼まれ、お互いに躊躇することなく、さっそく取り掛かる。

鼻歌を歌いながらバスタブをスポンジでこすっていると、昔、愛読していた「きょうの猫村

さん」と思い出した。猫の猫村さんが家政婦としてエプロン姿で掃除をしたり、食事を

作っている絵がとってもシュールで私は憧れていた。


掃除が終わり、アルマが私に今日の賃金をくれた。そしてアルマは「次は夕飯を作りに来

て」と私にまた仕事のチャンスをくれた。

まさかの依頼にちょっとナーバスになる。日本を離れてからは、頑なに節約生活を続けて、

レシピ本にあるような人並みな料理はご無沙汰。洋食ならなおさら。

心の中で猫村さんの名前を唱える。




しかたがないので、アルマにメニューを相談すると同時に自信がないことを伝えると、

アルマは、「手作りの日本の味が食べたい」と笑顔で言ってくれた。

その笑顔にちょっと肩の力が抜けて、ごもくgirlの特性のあんかけ五目炒めを作る。

味付けはしょうゆと砂糖と塩の少し甘めでシンプルな味。

アルマは「美味しい」といって食べてくれた。よかった。

「ありがとう、猫村さん」と何故か心の中で再び猫村さんの名前を唱える。





それから数日後、アルマに再び夕食を頼まれ、訪問すると食卓には前回と同じ五目炒めの

材料が用意されていた。まるでマシンのように五目炒めを忠実に再現する私。

アルマはいつも笑顔で私に「いつでも家に来て、手伝って」と言ってくれるが、アルマが

何を期待しているのか知らなかったので、聞いてみた。

するとアルマは初めてCanadaに来たときの話をしてくれた。

メキシコCityで獣医として働いていたアルマはCanada人と知り合い、Canadaに移住し

たが、結婚生活は続かず、1人息子を引き取って別れることに。その後は、子供を守るた

めにCanadaでビルの清掃員として働きながら、看護師の資格を取り直し、現在は看護師

として働いている。




メキシコ時代は馬に乗るのが大好きだったと話すアルマに、これからの生活について聞いてみ

ると、「Canadaが好き。自分で働いてきたお金で、家を持つことができたし、息子も大学に

行かせることができた。今の生活が本当に幸せだ」と話す。

そしてアルマは私に「あなたも辛いときも頑張ってほしい」と笑顔で言ってくれた。

アルマの話と優しい言葉にじーんとした。

それから今日に至るまで、家政婦としてアルマの家に通っている。



人の縁は本当に不思議。こんな広いCanada、Edmontonで出会えた縁を大切にしよう。

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