2011年12月3日土曜日

November 21th (Wednesday) The car accident - termination

交通事故にあってから36日。ムチウチの治療と平行して、単独で加害者の保険会社

(car insurance company)から医療費を賠償してもらおうと活動をつづけてきた。弁護士

を使えばスムーズなのだろうけど費用が慰謝料の25%ほどとられるので、できるかぎり自分

でやってみた。

それでも、親方やアルマ、JB、ジョーやジョアン、キャティー、日本にいる家族や友人などい

ろいろな人たちが支えてくれた。本当に感謝です(涙)。






振り返ると、この交通事故物語はドジ話の連続でお恥ずかしいですが、面白かったです。

そして、今日ついにひとつの結果がでました。

加害者の自動車保険会社が今回の医療費(理学療法3ヶ月分の通院費)と救急車の費用

($400)を全部払ってくれると約束してくれたのです。バンザーイ!!



Canadaでは日本と同じでみんな個人の健康保険や自動車保険を持っているのが当たり前で、

被害者が直接、加害者の保険会社と闘うのはまず無い。よくわからないことを言われて、補償

してくれなかったらどうしようとナーバスになりながらも、保険会社に電話をかける。

電話相手のリサという女性は、直接会って話したいとのことで、officeの住所を教えてもら

う。「ジャスパーアベニューにある茶色いビルの6階、受付でリサに会いたいといって」と説

明してくれるリサ。翌日、憂鬱になりながらもひとりでofficeまで歩く。






「stay calm..」「Be cool..」とぶつぶつ唱えながら高ぶる気持ちを静めるように歩く。

気がつくとリサが言っていた茶色いビジネスビルにたどり着き、6階にあがると確かに保険会

社があった。

受付のおねえさんに「リサをお願いします」と聞くと、「待ってて」と言われ、足が震える。

リサが現れる。かわいらしい印象のお姉さんだが、単刀直入に「あんたの保険に入っているタ

クシードライバーにひかれた」と話すと「知らない」と言われ、一瞬ガクッとした。


「Be cool..」と心の中で唱え、事故の状況を説明するとリサはわかってくれた。そしてリサ

に「医療費を保障して!」と本題に持っていくと「無理」といわれ、プチッと何かがきれた。


「Stay calm..」と心の中で唱え、冷静になって理由を聞く。すると「タクシードライバーは

うちの保険ではないから、払えない」とあっけらかんと答えるリサ。

英語だろうが何だろうが、話がまったくかみ合わない。

途方にくれている私にリサが「どうして私のところに来た?」と質問してきて、警察で保険会

社の番号を聞いて、電話して、リサに会いに来たと話すと、リサが保険会社に電話をかける。

笑いながら電話で話すリサ、そして私に「通りをひとつ間違えたビルに来ている」と衝撃的な

事実を教えてくれた。

何かの偶然だろうか、神々のいたずらだろうか、ひとつ通りを間違えたところに茶色いビルが

あり、6階に保険会社があり、リサという女性がいて、疑うところもない程マッチしていた。

「sorry!!」と必死にリサに謝る。

リサは「なんてcuteなmistakeだ」と笑ってくれた。そして丁寧に本当のビルまでの行き方を

教えてくれた。

こんな間抜けな私に巻き込んでしまい、本当に申し訳ない。小走りでビルを後にする。

本ビルにつくと、本リサが待っていてくれて、ビルを間違えたことも筒抜けで伝わっていた。

緊張よりも、自分でも恥ずかしくて情けなくて、少し可笑しかった。

そして本リサは、「事故で起きた医療費とその他の費用すべてを補償する」と言い、闘うこと

もなく、あっさりと話がついた。そして「これで心配がなくなった」とほっとして泣きそう

になった私に「大丈夫よ」と今度は本リサが励ましてくれた。



ビルから出てきた私は、まるで裁判所から「勝訴」の紙をもって出てきた人のように、満面の

笑顔と達成感でいっぱいだった。

早速、私の担当の理学療法士に報告すると「good job!!」と言って喜んでくれた。

これから痛みが取れるまで理学療法に通う予定だ。保険、がっつり使わせて戴きます!





事故に遭ったのは災難だったが、はじめて事故処理を最後まで自分で体験することがで

きたのは、私を少し強くしてくれたと思う。

皆さんもdrive safe!!

1 件のコメント:

  1. ありがとう。一時はどうなるかと思いましたが、無事に決着がついて良かったです。人生、どうなるかわからないですが、万がいちの保険は大事だなーと思いました。

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