2011年7月27日水曜日

7月23日 ジョーのものがたり

この日は、ジョアンとジョーのneighborの庭のWeedingを行う。

大きな庭をもつneighborは、バンクーバーのほうへバカンスに行ったそうで、必要な道具

はジョアンとジョーが貸してくれた。

中でもジョアン一押しのweeding tool がこれ。





すごくシンプルな作りなのに、雑草を根元から断ち切ってくれる。名前は知らないが、

優れもの。





この変わった形のシャベルみたいのは、雑草の深い根っこを土の中で捕まえて、掘り起こ

すことができるのです。

根っこをうまくキャッチできたときは楽しくてやめられないです。





Canadaはどこの庭にもモミの木があって、お家よりでかい。

あとは腐葉土が多くて土がとてもやわらかいです。ふかふかの土の上では、厳つい雑草も

ちょっとひっぱるとするりと抜けるものもあって、見た目とのギャップに驚かされます。


それでも、根性のある雑草は根っこを深く張って、なかなか抜けない。掘り起こすとまる

でにんじんのような太い根っこもあります。




ジョーがときどきneighborの庭まで私たちの様子を見に来てくれて、お昼ご飯に誘ってく

れました。ジョーが作ったチキンスープの中にはイタリアのTortelloni(トルティローニ)

というお肉を皮で包んだ水餃子のようなものが入っていてとてもおいしい。




スープを飲みながら、ジョーが自分の生い立ちについて話し始める。

ハンガリーで生まれたジョーは、第二次世界大戦時代のときにロシア軍の捕虜になり、寒

い雪の中必死で逃げたそう(私たちの想像ですが)。1週間、パン2個を分けて食べて、馬

が通った足跡がまるで肉の塊のように見えたそう。

その後もジョーはロシアから逃げて、親切な家にかくまってもらいながら、チャンスをみ

つけてCanadaに渡ったとのことです。


ジョアンに出会い、いつか生まれ育ったヨーロッパを旅するために必死でぶどう畑で働い

たり、電気修理士や高校の先生などいろいろな仕事をしてきたそう。そして今は4人の子

供と10人の孫と毎日電話やチャットを楽しんでいる。


私たちには想像もできないくらい壮絶な体験をしてきたジョー。


じーんときて、感慨に浸っていたら、ジョーが書斎から本を持ってきた。

「わしが書いた」とそれは、ジョーの自叙伝だった。


「とても厳しい人生だったが、なかなかできない体験をしてきたことを、孫やその子供た

ちのずっと先まで伝えたい」と笑顔で話すジョー。


この前向きな発想に私たちの今の体験にも何か明るい未来を感じました。


「日記を書け。そして毎日、何かに挑戦していけ」。ジョーがくれた言葉はごもく組にとっ

ても、名言です。




綿毛のようにふわふわとさすらっている私たちですが、いつかCanadaで太くて長い根っ

こをはれるように頑張ります。

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